2025/5/1
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ロコモとは(ロコモティブシンドローム) |
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皆さんはロコモティブシンドローム(ロコモ)という言葉を聞いたことがありますか? 骨や関節や筋肉、神経が衰えて、立つ・歩くといった動作が難しくなる状態で、要介護や寝たきり、またその一歩手前のことを言います。 現在、日本には65歳以上の高齢者が約3400万人おり、その割合は全人口の26.7%と言われています。そんな超高齢化社会の中で、最後まで自分の足で歩くことができ、日常生活で制限されることなく生きることを健康寿命と呼んでいます。 健康寿命と平均寿命の差は10歳ほどあり、つまり晩年の10年ほどは不健康ということです。平均寿命がいくらか伸びても、健康寿命が短ければ寝たきりや要介護状態となってしまいます。自分だけの問題で済めばよいのですが、結局は施設に入ったり、家で世話をしたりと家族やその周囲に負担がかかります。そのような身体の低下に早めに気づき、対処できるように、ロコモという概念が生まれました。 ロコモの原因には骨粗鬆症・変形性膝関節症・腰部脊柱管狭窄症といったものがあります。そんなロコモを早めに察知する方法として「7つのロコモチェック」があります。以下の項目に1つでも当てはまればロコモの恐れがあります。 ![]() 「7つのロコモチェック」 ①片脚立ちで靴下がはけない。 ②家の中でつまづいたり滑ったりする。 ③階段を上がるのに手すりが必要である。 ④家のやや重い仕事が困難である。 ⑤2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難である。 ⑥15分くらい続けて歩くことができない。 ⑦横断歩道を青信号で渡り切れない。 では、実際にどれくらい衰えているのかを調べるものに、ロコモ度テストがあります。 「ロコモ度テスト」 ①立ち上がりテスト:台に両腕を組んで腰掛け、そこから反動をつけずに立ち上がるというテストです。年代によって台の高さの目安は異なりますが、片足で40cmの高さから立てれば合格と言えます。 ②2ステップテスト:2歩大股で歩き、それを身長で割るというものです。目安としては1・3が合格となります。 ロコモを防ぐ運動は様々なものがありますが、ここでは2種類の運動を説明します。 まずはスクワットです。肩幅より少し広く足を広げ、膝がつま先より前に出ないようにおしりを引いて90度くらいまで曲げ、10秒程度かけて行います。5~10回を1セットとし、3セット行うとよいでしょう。 次に片脚立ちです。転倒しないように何かつかまるもののある場所で行い、左右1分間を1日3回行いましょう。 身体の衰えを早く察知して、早めに対策を打つことが大切です。 うちのう整形外科 錦町 院長 矢坂治彦 日本整形外科学会専門医 |
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