2024/12/23
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腰痛のリハビリについて |
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日本人において最も多い症状は「腰痛」といわれています。 今回はその腰痛に対するリハビリテーションについて触れていきたいと思います。 腰痛に対するリハビリには、物理療法、マッサージ、運動療法などがあります。物理療法で一般的に広く用いられているものとして、ホットパック・超音波療法・牽引療法があります。 ホットパック・超音波療法には温熱の効果があり、循環の改善・疼痛誘発物質の除去・緊張の緩和などの効果があります。ホットパックは表面に、また超音波療法はより深部に効きます。ホットパックは約40℃に加熱し、5~20分行います。超音波は約2~5㎝の深さを加温し、5~10分ほど行います。 悪性腫瘍、外傷、知覚の悪い患者さんには注意が必要です。 牽引療法では、組織の伸張・変形の矯正・椎間板内圧の減少などの効果があります。牽引は体重の3分の1から2分の1の力で15~25分ほど行います。前述の効果を狙って行う牽引療法ですが、実際のところはっきりした効果があるかはわかっていません。 マッサージやストレッチ・筋力増強を中心とした運動療法もあります。 マッサージは手や機械して、あん摩、もみ、摩擦、叩打する手技であり、古典的なマッサージや指圧など様々な方法があります。身体的・精神的にリラックスを与え、局所の交感神経を抑制し、苦痛を抑制する快楽物質を促し、結果的に身体の痛みを和らげる効果があるといわれています。 ストレッチは腰背筋のリラクゼーションと痛みに効果的で、柔軟性を向上させ、姿勢を直し、衝撃を和らげます。理学療法士が行うこともできますが、セルフストレッチを行い、日常生活の中に習慣づけることで腰痛の予防になります。 腰痛のある方は一般的に、体幹筋力が低下していると考えられており、筋力増強が有効であると言われています。腹筋やお尻の筋肉の強化を行うことで、腰椎前弯、骨盤前傾が減少し、腰痛が軽減すると言われています。
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